しかし、一向にクラウスが頷く気配が全くない。
それどころか、クラウスは段々と険しい表情になっていく。
「…なに、その気持ち悪いおねだり」
「き、気持ち悪い!?」
まさかの反応に私は戸惑った。
だって…絶対に上手くいくと思っていたから。
クラウスは通信機を机に置き、呆れた顔で頬付く。
「…で、今度は何を参考にしたわけ?ここには本ないし、大好きなノーマンにでも聞いた?」
“大好きな”を強調して言うクラウス。
なんで、そう強調するのだろう…
確かにノーマンはいい人だけど…
「ううん…テレビであってたの…」
「は?テレビ?」
「クラウスが仕事に行ってる間にテレビを観てたら、物語があってて、女の人が男の人にそうおねだりしてたから…」
参考になるかなと思って、じっくり観ちゃったんだよね。
そういうと、クラウスははぁ…と深い溜息を吐く。


