捕えられた吸血鬼








陽が完全に沈み、辺りは真っ暗になり、私はようやく出口らしきものを見つけた。



やっと、見つけた…っ!
早く遠くへ行きたい。



そう思って駆け足で行こうと思った矢先、後ろから不審な気配がして、パンっと聞こえたと同時に私はその場から離れる。




「……その身動き…やっぱり、ね」



「っ!?」




なんで、どうして…!?
あの白い服装の人がいるの!?



それに…この人はメアリーを殺した人だ。




「…何が、ですか?」




思わず、その男に口を開く。

わかってる。
この男は確信して…私を狙ったんだから…



私が…



「知ってて聞くの?面白いね、キミ。……いや、ヴァンパイアと言った方がいい?」



やっぱり…っ
なんで、この人に目をつけられた?


私は目立つこと、してないのに…!




「これから、どこに行く気だったの、ヴァンパイア。まさか…ここから、逃げる気、だったの?」



「…だったら、何よ。貴方には関係ないじゃない」




「…関係?うーん…関係は、あるんじゃない?」




「…え?」




嫌な予感がする。
早く、この男から逃げた方がいいと…