「あーそういや、俺、来週から国境の向こう側に出張行くから」
「え?」
クラウスの爆弾発言から数日後。
朝、クラウスが作ってくれたご飯を頬張りながら、クラウスの話を聞く。
相変わらずクラウスが作ってくれるご飯は美味しい。
「出張って…?」
「簡単に言えば、何日かは向こうで寝泊まりして仕事するってこと。その間はここに帰ってこない」
それはつまり、私の両親みたいな感じなのかな?
両親ももう何年か戻ってきてないし…
「…で、俺の場合は一週間ぐらい」
「え、一週間も…?」
そんな長く居ないの?
え、じゃあその間私は一人…?
「…ノーマンは?」
「…なんでノーマンが出てくんの?」
「来週クラウスがいないなら…ノーマンと居ようかな…って」