捕えられた吸血鬼








「物好きのヴァンパイアだね、全く」



「…別に物好きじゃ…」



「否定しなくてもいいよ、事実だから…まぁ、いいけど」




とりあえずもう寝ろ。とクラウスはベッドから腰をあげる。




……思ったけど、なんだかクラウスが優しい…
いつもはあんな意地悪なのに…



「だから言ったでしょ?俺は超優しいって」



「え…!?」




「口に出てるけど」



うわぁ…またやってしまった…
昔からの癖ってなかなか治らない…






「…料理、どーも。あれは朝に食う」



「クラウス…」



あのクラウスが…お礼言った…!?



…嬉しいっ!
もう喜ぶ顔がどうとか、どうでもよくなった。