捕えられた吸血鬼






クラウスの喜ぶ顔が見れると期待していた分、あの表情はかなりつらい…



胸が…痛い…



さっきのことを思い返すと、余計に涙が溢れてきた。


その時にガチャっと寝室のドアが開く音が聞こえた。



そして足音はこちらに近づき、ぎしっとベッドが沈むのを感じた。



「…で?なんでアメリアが泣いてんの?」


ベッドの上に腰をかけたのは、クラウスだった。




「…泣いて、なんか…っ」



「痩せ我慢するのやめたら?大体のことはノーマンから聞いてるし」



ノーマンから…


…ということは、私が初めて料理を作った理由も…