「がは…っ、なぜ…」
メアリーは男に目を向けると、目を見開いた。
私も男の方へ見ると、右手にしかなかった銃が、何故か左手にも銃があったのだ。
いつの間に…
「吸血鬼って、意外とバカだよなぁ?誰も銃は一つ、なんて言ってないのに」
男はこつこつ…と靴を鳴らしながら、メアリーに近づく。
そしてメアリーの足に一発放ち、メアリーは悲鳴をあげる。
「中々、回復しないだろ?この弾は対吸血鬼用なんだよ。そんなわけで、もうお前の逃げ場はない」
人を殺したりしなければ、少なくとも俺たちに見つかることはなかったのにな。
男がそう言った後、メアリーにトドメをさした。
あの屋敷から出て数時間後、まさか同族が殺される場面を見るなんて、思いもしなかった。
サリーが言ってたのはこのこと、だったんだろうか。


