「とくべつ…?」
「そっ。この王都のチャイムにはさ…ヴァンパイア対策がされてるんだ」
ノーマンの言葉にどくんと私の心臓が大きく反応する。
吸血鬼…対策…
「ヴァンパイアは人間よりも遥かに聴覚がいいから、人間にはわからない音が入ってるんだ。その音が嫌がってるならば、こいつはヴァンパイアなんだとわかるんだ」
「…そう、なんだ…」
クラウスが自然でいてと言うのは、これが一番の理由なんだ。
ノーマンは私が吸血鬼だとは知らない。
勿論、今日初対面であるコーネリアもわかるはずがない。
ここには吸血鬼討伐隊が三人もいる。
もし、私が吸血鬼だと知られたら…命はないだろう。


