「解決したら、大抵の人はまたお悩み相談に呟くから、
一回見てみるわよ」


ハートはちゃんと昼休みに音楽をながしてくれた。


カチカチとクリックする音がきこえる。


「えーと、横井千夏…」


生徒の名前を検索してな。ラインのホーム画面をタッチしたらその人の載せたタイムラインが見える、みたいな感じで今、探してるんだろう。

「あ!!」


やっぱり載せてた、


「載ってる!!!」


クラブって結構うるさいな…。


「『友達できました。音楽ってすごい!』かー…」


ハートはあんまり嬉しそうじゃなかった。



「このまま先にこされちゃうかも〜っ…とか、思ってた?」



「エース!!」


エースは私達の後ろでいつの間にか見てたらしい。


「どうなんだ。ハート。」


ハートは図星らしく、下を向いている。


「お前はもう2年だ。お前より下いて、一番下じゃない。」


エースはどんどん話す。


「そろそろ抜かされる、という危機感をもって…」


そのとき、ハートは怒鳴った。



「うるさい!!!」