「ハート、ランチの放送に音楽放送するってのはどうですか?」
私はハートの真正面で言った。
ハートの真正面に立つのは初めてだ。
「はぁ?放送委員に頼むってこと?」
若干キレ気味だ。
だから嫌だったんだよ。やめときゃよかった。
なんて、
思ってるけど、裏生徒会に入ったからには腹くくる。
「そう言う事ですね。」
にっと笑ってやった。
「…しょうがないわね。スマホで音楽繋ぐ気?」
「はい。これを放送委員の方にお願いします。」
ハートはため息をついた。
「まぁ、私が放送委員なんだけどね」
え?!えええ?!
「ええ?!本当ですか?!」
「当たり前じゃない。なにかあった時のために皆委員会に入ってるのよ?」
そうなのかよ…。
皆委員会掛け持ちかよ…。
「とにかく、これで繋げばいいのね?それで仕事は達成できるの?」
「100%とはいいきれませんが、一応あります。」
そう。横井千夏はblueが大好き。
そして、まだ横井自身が聴いてない友情ソングがある。
それを流したら友達作る気にはなるだろう。
あとは横井自身だが、少しは動く気があるだろう。