regret medicine〜魔界からの訪問者〜



「じゃあ、今日はここまでにするねー。今急に用事ができたから、また今度ねー。」
彼女は店にあるスタンドミラーを一瞥し、そう言った。

そして、笑いながら私を見て、指を鳴らし、その場で消えた。

そう言えば、いつからここにスタンドミラーがあったのか。
私はそう思いながら、依頼人を待った。


だがその後、依頼人は一人も来なかった。