コンコンッ
コンコンッ
ドンドンドンドンドンドン!!!!
「お嬢様。学校へ行くお時間です。」
「ぬわぁぁぁぁぁ!戦じゃぁぁぁ!」
「お、お嬢様‼︎どうなされたのですか?!」
ドンドンドンドンドンドン!!!!
「なんだーー!私のケーキを、奪うつもりか!!奪われてたまるもんかぁぁ!お前達はバナナでも食べていればいいのだ!」
「お嬢様!お嬢様!」
「ぬぉぉぉぉぉぉ!!!!」
「仕方がない!お嬢様!今からドア力ずくで開けますのでお待ちください!」
「私のケーキじゃぁ!渡すものか!ケーキだって私が食べる事を望んでいるにちがいない!」
「行きますよ、お嬢様!!」
ドガァン!!!
「お嬢様!何事ですか!」
「なんだ⁈ゴリラ達の仲間が来たのか⁈ゴリラが何体増えようと、このケーキは私のものじゃぁ!」
「………お嬢様?」
「だから、これは私のケーキだと言っている…だ……ろ………。」
「…………」
「いやぁ、あのね違うんだよ。これには深ぁーい訳があるんだよ。そう。夢が悪いんだ。私の夢が悪いんだ。」
「ケーキご用意いたしましょうか?」
「いや、いいよ。あ、嫌いってわけじゃないからね?むしろ大好きだからね?それに今、百合根さんが見たのは幻覚だからね?」
「そうですよね。世界1の財閥。紗神財閥の娘が高校2年生にもなって、朝から夢の中でゴリラとケーキの奪い合いなんてしてる訳ないですものね…。」
「そ、そうだよ。そんな訳ないよ。うん。」
………
………
………
「ですよね。あ、お嬢様 学校のご準備を。
今日のデザートに、アリアのガトーショコラをご用意しておきますので。でわ。」
チーン

