「新見、そのへんにしておけ」
…ちっ…
あともうちょっと新見さんで楽しめると思ったのに…!!
「おい、心の声丸聞こえだぞ」
「……はっ!?」
「わざとだろ!!!!」
「ばれた…!!」
逃げろー、と楽しそうに新見から逃げ新見はそんな私をおいかける。
「高橋もそのへんにしといてくれ」
「ぬ…?」
芹沢さんの後ろにまわったわたしの頭をぽんぽんと撫で軽く微笑む。
「芹沢さん、せりざ……鴨さん!」
(((なんで言い直した!?)))
「ん?」
「…鴨さんも女である私を否定しますか?
私は…ここにいてはいけませんか…?守りたい…それは、いけないこと…でしょうか…」
芹沢さんも近藤さんも同じ温かい人…
そんな人から否定…されたくない…。
無意識に
そっ、と芹沢さんから目をそらし俯く。
「新見はひねくれるだけだ、気にするな…。
それに、高橋が本気なら誰に何を言われてもそれを貫き通せ」
「っ…はい!」
芹沢はつばさの頭を撫でると新見を連れて稽古場からでていった


