片耳の聞こえない少女と新撰組





あれから洗い物と洗濯物を済ませ物置から箒を取りだし掃き掃除をしようと門の所に向かっていた。




んー、いい天気だなぁ〜!

沖田さんと斎藤さんが巡察から戻ってくるまでにやること済ませて、干してる洗濯物が乾いてたら畳んでー、時間があったら斎藤さんの初小姓のお仕事をする!



よしっ!完璧!



「最近スムーズに…スムーズって日本語でなんだっけ……?効率よく?…まぁ、うん、できてきて余裕出てきてなぁ…」


この調子でいけば女中の仕事も小姓の仕事もちょちょいのちょいだよ!


ぐふふっ…と不敵な笑みをこぼしながら歩く。






「……ん?
門の前が騒がしい…?なんだろ?」


ふと門の前が騒がしいことに気づいて好奇心で門の前まで近づいた。




!?あ、あれは!!!



驚いた様子で“それ”らをわたしは凝視した。







「なんだ、芹沢局長のお帰りなのに誰も出迎えはねぇーのか!」

イケメン面の不良、もとい新見錦。土方、山南につぐもう一人副長。

「新見そう怒るな、あやつらもあやつらなりに“忙しい”のだろ」

一人の大柄の男、もとい芹沢鴨。もう一人の局長。












「あーーーーー!!!!」