片耳の聞こえない少女と新撰組




ー…ガシッ…


「一くんあんまり甘やかしたらダメだよ?」
「ぐぇ…!?」



突然後ろの襟元を猫のように掴まれ変な声がでた。


く、首がしまってるっ!!



「ゲホッ……。
沖田さん、いきなりなにするんですか!!」


ついでにわたしの左の席は沖田さん。
そして、前は土方さんという感じで食事をしていた。





なんで沖田さんは不機嫌なんだ…!!
不機嫌になりたいのは私の方なのにー!!

ムスゥと頬を膨らませ睨む。



するとベシッと手のひらで額を叩く沖田さん。



「いてっ…!?」
「…キミのバカが一くんにうつったらどうするの」


なっ!?


「うつりませんよ!」


「……バカは否定しないのか」

「……はっ!」



「「バカだな/だね」」
「がーーん!!」













「ふむっ、今日も穏やかだなぁー…」


斎藤、沖田、土方、つばさの4人の姿をみながら微笑む近藤に日常になりつつあるつばさを取り巻く日々に平和を感じつつ食事をする隊士たちがいた。