「高橋、そろそろ女中の仕事には慣れたか?」

「!…モグモグ…ゴクンッ…
はい!ご飯作りも洗濯も裁縫も門の前の掃き掃除も大分慣れてきました!…まぁ、まだ朝ご飯は作れていないですけど……」

気落ちしながらもご飯を食べてたら右から軽く肩をとんとんと叩かれた。

そちらを向くと斎藤さんが話しかけてきた。


私の席の右隣りは斎藤さん。

慌てて口に詰め込んでいたご飯を呑み込みビシッと敬礼しながら答えた。




「そうか、ならよかった。」



「そろそろ女中の仕事にも慣れてきたので、斎藤さんの小姓という仕事も少しずつしようと思います!」

「気にするな、ゆっくりでいい」

意気込みながら言うと軽く微笑み、頭を撫でてくれる。




にゅー…、
斎藤さんって無口だけど、優しいなぁ…。
いつも耳のこと気にしてくれてるのか声をかけるとき肩に軽く触れてくれるし、なにより撫で方が気持ちいいんだよねー…




大人しく目をとじ気持ち良さそうに撫でられていた。