「「ぶはっ…ひ、土方さんが、謝って…ぶはははっ…!!」」

わたしと沖田さんは同時に吹き出しお腹を抱え笑った。


あの土方さんが謝るなんて…!





「てめぇら…!!」

ー…ゴツン…ガツン…

「「~っ…!?」」

土方さんは私達に鉄拳を喰らわせた。
わたしにいたっては同じ場所に2度も!!



頭割れる!!

きっ、と土方さんを涙目で睨みつけた。

けど、土方さんはそんな私を無視して、1度目をとじ息をはくと隊士に目をむけた。



「確かにてめぇらの言う通りだ…だが、こいつをここに置くことは受け入れてほしい…


頼む。」



…!


土方さんが頭を下げようとした時、わたしは慌ててそれを制した。



「“ここから”先は私がやることです。
頼んでくれてありがとうございました」



ふわっと微笑む。


ここから先は
私がちゃんとお願いすることだから。





「私にはもう居場所がここしかないんです。皆さんが納得できないなら私を受け入れなくてもいいです。
でも、ここにいることだけは許してください……お願いします!!」


頭を下げお願いする。









先程の威圧感はなくなり、ただお願いする弱い少女になるその様子にただ戸惑いだが自然と守りたいと思わせる。

「別にいるな…とは言ってない…な?」
「おぅ…おぅ、そうだ!」

一人の隊士が皆に問いかけると皆賛同するように頷いた。





温かい…ここの人たちは温かすぎるよ…っ




思わず泣きそうになったけど首をふって笑って
“ありがとうございます”といった。