ー…


つばさが静かに考えている部屋の前で総司は柱にもたれかかっていた。

「動く気配も物音もひとつもしないや…」


総司は目を瞑り部屋に意識を向けるがつばさの気配は感じるもの動くことも物音もしないことに少し不気味に感じた。




んー…。
動かないだろうし少し屯所グルッと回ってこようかなぁー…。
どうせ山崎くんが見張ってるだろうし…



山崎もとい、山崎丞は土方の足の忍びで、表では総司に見張らせ裏は山崎が気配を消し監視していた。


「うん、暇だしちょっと散歩してくるよ。
あとはよろしくねー」

と笑顔で屋根に向かって言うとその場を去っていく総司。





その後、屋根からため息声が聞こえたとか聞こえなかったとか…