あれからまたしばらくしてから話は戻り、
“事実を全て話す”と言い真剣な表情をしたわたしに周りの人達も真剣になった。




真剣になるまでに結構な時間を費やした気がするけど…。




ふぅ……。

「これから話すことは全て事実です。
ですが多分信じてもらえないと思います。」

「?何故だい?」

近藤さんはその言葉に不思議に聞いてきた。



「私自身がこの状況を信じられていませんし、もし立場が逆なら私も信じませんから…」


今だに信じられないのに…。
思わず苦笑してしまう。




「決めるのはてめぇじゃねぇ、俺達だ。」
「トシ…!!」


……!


「……確かに。
…うん、そうですね」


土方さんの言葉に少し悩み、でもふわりと微笑んだ。
覚悟を決めるため1度目を閉じゆっくり深呼吸をした。







うん、よし!
大丈夫、私は事実だけを話せばいい。