「じゃあ、改めて…。
私の名前は高橋つばさです。」

髪を整え、目の前の男の人に名を名乗った。


「てめぇは、なにもんだ?
妙な格好しやがって…」

「………」


「こらこら、トシ怯えさせたらだめだろう?
悪いね……ワタシは近藤勇、こっちは土方歳三だ。」
「近藤さん…!?」



「それで、キミはどこから来たんだい?
見たことのない服装だが…」



見たことない、服装………。
やっぱりここは………。


「どこから、と言われたら京です。
服装は…私からすればこの服が普通、貴方たちの服装が奇妙です。」

「あぁ?んな、わけねぇだろ!」

「………」

「トシ…!
つばさ君、京はここだ。キミはここに住んでいるのかい?」


「……京です。
でも、ここではありません…。」


「はぁ?なにいってんだてめぇ…。
てか、俺の言葉だけてめぇ無視してんじゃねぇよ!」



……ちっ、
気づいたか…。



近藤の言葉には素直に返事をしていたが、土方の言葉には嫌そうな顔をしながらも真顔で無視をしていた。