「いやぁ、悪かったね…」

「……いえ…べつに…」

あれから、縄はほどかれた。(といっても手首の縄はそのまま。)

そして、別の部屋に連れてこられ
何故か座らせられた。




「それじゃあ…とりあえず名前を教えてくれるかな…?」

前に座る人は先程怒鳴った人をトシと呼んでいた人。

優しい顔をした男は少なからず緊張していた心を安心させる優しい笑みを浮かべていた。




ふぅ……。


「名前を教えるのは構いません。
ですが先に“あれ”どうにかしてくれませんか?」




“あれ”と言いながら
視線を移し睨み付ける先には…





「こらこら、いつまで笑ってるんだい…」

私の様子をみて笑っていた3人組が未だに笑いを堪えていた。



いつまで笑ってるんだ!!
それに、三人のうち一人は総司とか呼ばれた失礼男なんだけど!
こいつが私をあんな風に縛ったくせに…!!


きっ、と総司を睨む。





「あぁー…悪かったな…。」

「まぁ、あれは総司が悪いな…」



二人は笑い終わると歩みより頭をわしゃわしゃ撫でてきた。



あわわっ!?


くっ…。
二人もイケメンだ…!背も高いしキレイな顔立ち…。
というか!ここにいる人達みんなイケメン…!いや、イケメンに騙されるな!



それより…


「…もう少し、優しく撫でられたい。


髪が…。」

胸ぐらいまでのびた、ロングストーレートの髪が豪快に二人に撫でられて髪がぐちゃぐちゃになっちゃった。



「二人ともその辺にしといてあげなさい。
話が進まないし彼女の髪がぐちゃぐちゃになってるよ。」

二人のされるがままになっていたわたしを見かねて、先程土方さんという男を諭していた男が声をかけた。







この人は
神2号!