総司と呼ばれた男は、
ふぅ…と息をつき、わたしに向き直る、が。
「そ、そうだね…ふはっ…あぁ、とりあえず僕達と一緒に…あはっ…きてくれる…?クッ…」
……………………。
おい。
「……笑うか話すかどちらかにしてもらえませんか?」
「そう?じゃあ……あははっ…!!」
「……!?む、ムカつく…!!」
わたしの顔をみるなり吹き出しそうになりながら話すとか失礼極まりないんだけど!
蹴りの1発ぐらい入れても罰はあたらないよね!!
そうおもい、1歩踏み出しかけた、
瞬間…
『…彼らを、助けて…』
また……!
あのときの声がしたかと思うとふわりと意識を失い、そのまま地面に倒れた。
いきなりのことにその場にいた者たち皆は驚いた。
そんな中総司は、はっ、と我に返るなりつばさに近づき…
「……一くん、とりあえず屯所に運ぼう」
「!?……あ、あぁ…」
総司はつばさを背負い、歩き出す。
もう一人のイケメン、もとい一と呼ばれた男は総司のその姿に戸惑いながらもその場をあとにした。


