秘密*恋

しばらくしてお兄ちゃんは帰ってきた。

「ただいま」

「…お兄ちゃん…」

「ん。なんだ宿題わかんないのか?」

「わかんないよ…どうしたらいいのか…ぐすっ…」

私の頬には涙が溢れていた。

「ー杏?!」

「好き…なの…ぐすっお兄ちゃん…」

私はそう言うと部屋を飛び出した。

「杏!?」

後ろからお兄ちゃんの声がしたけど…

私は走り続けた。

いっ言っちゃったよぉ…