秘密*恋

「嘘なんかついてねぇよ」

「嘘!また目が泳いでるよッ」

「ーッ分かったよ。嘘だよ。今日、生徒会に仕事なんてなかった」

お兄ちゃんはかっこよくセットした頭をくしゃっとして

「心配だったんだ。また稲葉亮太が杏になんかするかもしれねぇし…」

バツが悪そうにそう言った。