はじめて綾子を見たのは俺の入学式。 彼女は各生徒に胸に飾る花を挙げる係だった。 やわらかそうな栗色の髪の毛 真っ白なすべすべの肌にちょっと染まった頬と唇 ぱっちりとうるんだきれいな目。 小人のようにかけまわる。 別に花を受け取ったときは、あーちょっとかわいい子だな。 そんな風にしか思わなかった。 でも学校で何回か見かけるうちになんとなく気になって 目が付いて。 だって俺をみかけて色目をつかったり、声をかけてきたり 顔を赤らめたりせずに平然としているのは綾子だけだったから。