うーん………。 でもこれは着替えさせないと、だめだしなぁ…。 ここには男物の洋服なんてあるはずもなく。 だってねぇ笑 女の子の部屋ですから? どうしようかと頭を悩ませながら、部屋を見渡すと 本棚の狭い隙間に、ボストンバッグが置いてあるのが見えた。 ボストンバッグなんて私はもっていない だとしたら…?誰の? 「ねぇ、藤堂…。もしかしてあれ、藤堂の?」 「ん?」 熱で苦しいのか、うめき声のような返事をあげた。 「や、ほら、ボストンバッグ的な…?」 「………ん。」