「……変なやつ……ってつめたっ!!!」 ふと手をシャツから離したすきに、 中のインナーに冷たい水がしみたと同時にわれに返る。 藤堂……藤堂…? なんか聞いたことあるんだよなー。 出しっぱなしの水をとめ、残り15分しかなくなってしまった 昼休みを無駄にしまいと、足早に教室へ向かう。 「おー、おかえりー綾子。ジュースきれいになったじゃん。」 「もー!めっちゃ冷たいの!てかさ、藤堂っていう子しってる?」