「君は、愛されなかった。そう言ったな。」 「はい……」 「それが君のただの思い込みだったら?本当はたくさんの愛を与えられていたのに君が気づかなかっただけとしたら?」 「……何が言いたいんです?」 「目に見えるだけの愛が本当の愛なのか?少なくとも君はこの世に生を受けた時点で愛されてるんだ。お前は愛を、目先だけでしかとらえていない!目でみるだけじゃわからない、みつからない、目でみて、耳で聞いて、心で感じる……。」 叶亜は詩音の前に回り込むと、ぐいっと顔を近づけた。