『あとのことは頼む』 父が誰に向けて言った言葉なのかわからない。 けれど。 「父は……きっと私のことが嫌いだったんだ。私のこともお母さんのことも、愛してなんていなかったんだ……」 そう思ったとき、どうしようもない悲しみが詩音を襲った。 砂浜に崩れ落ち、嗚咽をあげて泣いた。