詩音は崖の底に落ちるような、なんとも言えない感覚に襲われた。 「……そういえば、さっきの声……」 「ああ。僕、声変えれるんだよ。人の声の高さのキー。周波数、Hz(ヘルツ)……。 君の声も真似できるよ?」 「結構です。気持ち悪い……」 「自分の声が?」 「あなたが私の声を真似することが!です!」 「それは自分の声が気持ち悪いからだろ。僕のせいにするな。」