そこにいたのは…。


「だ、だれですか…。」


ヘンテコな人がいた。

ひ、人じゃない。


だって、頭に耳が!!!!


いや、でもカチューシャかもしれないし。

でもでも、こんな変な服着るひとなんて…コスプレ?


もももしかして、変質者?!


これはかなりやばい状況なんじゃ…?


「ねーえ。さっきからなに難しい顔してるわけ?

まあ、そんな顔もかわいいけどー。ふふふふっ」


やばいやばいやばいってこのひと。


どうすれば…。


「あー。もしかして、ボクのこと変な人だと思ってる?

ひっどいなあ、せっかくお迎えに来てあげたっていうのにー。」


紫いろの鮮やかな豊かなくるくるした髪を指にまいてもて遊ぶ。


「あ、の。誰かの間違いじゃないですか…。」


「なーにいってんの!

ボクが間違えるわけないじゃん!」

そういって、いきなりながい腕をわたしに向けてわたしを引っ張る。

「きゃああっ!」

突然のことに頭がまわらない。


「キミの夢から、ボクはきたんだよ。

ささっ、はやくいこーよ。ふふふふっ。」


な、なにこれ。どーなってるの…。