大切な物 [続き]

「・・・・杏??・・・・・」

どうして??

「由未!!」

そういいながら杏は私を抱きしめた。

そこで私は確信した。

こんなに自分のことを心配してくれてる人がいる。

友達、親友がいる。

私はそんな人を失おうとしていた。

すでに私の頬には大粒の涙が流れていた。