おまけにモテるため、女子からの陰口がひどかった。

ある日、転校先でもいじめがあり、いじめられていた子をかばった。

次の日からターゲットは自分になった。

もっとひどくならないうちに、前みたくいじめられたくない。と思い、
早いうちに、この学校へやってきた。

次からはいじめられたくないからいじめる側になろう、と思った。

…らしい。

モテるって認めちゃってるのが気になるけど。

『ごめんね、いじめられるよりいじめるほうが辛かった。』

あおいが呟く。

『え?』

皆で一斉に言う。

『本当は自分がいじめられる辛さ、分かってるからもっといじめをエスカレートすることができなくて。エスカレートしなくて良かった…。』

あおいが静かに言った。

『話してくれてありがと。いじめなんて卑怯なことしなくても、あたしのクラスはいいヤツばっかだから、大丈夫だから!』

玲奈ちゃんが言う。

『あおいも、心配しないでね。』

愛那ちゃんとあたしで言う。

『うん。ありがとっ!』

飛び切りの笑顔であおいが言った。

『そろそろ戻ろ?』

『そーだね。』

そしてあたしたちはその場を後にした。