偽り彼氏















俺と茉莉は並んで歩く。
側から見たら、俺たちは付き合ってるように見えるのか…?



それに、茉莉は全然俺のことなんか知らないのにずっと話している。
…よく尽きないな。
…なんか、面白い。
俺はプッと笑った。





「…え、今笑った〜⁉︎」



「笑ってねぇよ」



「いや、絶対笑って!」



「…なんでそんなに必死になって話してんだよ」



「…えっ⁉︎あ、バレた?」




茉莉は、あははと笑って顔を赤くした。
…俺のためか。
…気遣わなくていいのに。





「そういえば、連絡先聞くの忘れた」



「あ、そうだね。一応交換しとかないとだよね」



「あぁ」




俺はポケットからケータイを出した。
茉莉のケータイと赤外通信して送る。
…あ、肝心なこと聞かないとな。





「あと、お前彼氏いねぇの?」



「えぇ⁉︎い、いないよ‼︎」





…なんでまた顔赤くするんだよ。
この様子だと、彼氏いたことねぇな?
まぁ、確かに鈍そうだな。
俺はなぜか茉莉に対してだけは興味を持ち始めた。