偽り彼氏















あたしは柊の方へ駆け寄った。
まさか自分からあたしの所に来るとは思わなかった。





「なんでじゃねぇだろ。帰るぞ」



「…え?帰るって?」



「は?彼女と一緒に帰るに決まってんだろ、バーカ」



「いたぁ!」




柊にデコピンをくらう、あたし。
ってか、柊ってこんなに意地悪な人だっけー⁉︎
…って、一緒に帰るのー⁉︎


すると、柊はもう教室を出て行ってしまった。
…ど、どうしよう。
やっぱり、一緒に帰るべき…?





「ちょっと、待ってよー!」




あたしは急いで鞄を取った。
あ、でも芽衣と舜が…




「大丈夫。茉莉は行って来な?」



「芽衣…。ありがとう!」




芽衣はやっぱり優しいなぁ!
さすが、あたしの親友‼︎



あたしは芽衣に手を振って、柊を追いかけた。