偽り彼氏















「…きゃあ‼︎な、何⁉︎」




…へ?
い、今の声は何⁉︎
あたしは恐る恐る目を開けると…





「…龍崎くん⁉︎」




そこには、龍崎くんが立っていた。
女子たちは龍崎くんにやられたのか、倒れ込んでいる。
…もしかして、助けてくれたの?





「…どうして、龍崎くんがこんな女を⁉︎」




「俺の彼女だから」





…龍崎くんは真剣な眼差しをしていた。
そんな龍崎くんにドキッとしてしまった。
こ、これは付き合ってるって証拠のためでしょ⁉︎
わ、分かってるよ‼︎






「…茉莉、行くぞ」



「う、うん」




龍崎くんはあたしの腕を掴んだ。
そして、歩き出した。
…が、急に止まった。




「…龍崎くん?」



「俺の彼女に次こんなことしたらタダじゃ済まねぇからな」



「…龍崎くん」





…なんで?
なんでニセカノなのにそんなこと言うの?
…ちょっと勘違いしちゃうじゃん。





そしてまた、龍崎くんは歩き出した。
あたしは黙って付いて行った。