偽り彼氏















気付けば、あたしは校舎裏に連れて行かれていた。
…怖い。
体が震えていた。




「…あんた、龍崎くんと付き合ってるってほんとなの⁉︎」



「…一応」



「なんであんたみたいなブスなのよ!」




…ブ、ブス⁉︎
…傷つくなぁ。




「龍崎くんはね、誰のものにもなっちゃいけない神的存在なの‼︎」



「…はい?」




…か、神的存在ってどんだけだよ。
よく分からなくなってきた。
龍崎くんって、とんでもない人だったんだね…




「だから、今すぐ別れて‼︎」



「そんなこと言われても…」



「別れないんだったら、こうするしかないわね」



「…えぇ⁉︎や、やめて‼︎」





女子たちがあたしに殴りかかろうとしていた。
…もう、ダメだ。
あたし、ここで死ぬのか。
…短い人生だったなぁ。
あたしは、ギュッと目を瞑った。