偽り彼氏















教室に入ると、まだ先生は来ていないみたい。
…よかったぁ。




「…茉莉!」


「芽衣!」




高1で仲良くなった、月島 芽衣。
髪はショートで、サバサバしててボーイッシュな感じ。
…2年1組にいるってことは、もしかして同クラ⁉︎




「遅かったじゃん、心配したんだよ?」



「ごめん!ちょっと色々あって…」




芽衣にはあとで相談に乗ってもらおうっと。
あたし一人じゃやっていけそうにないしね…




「…ってか、同クラなんだね!すごく嬉しい‼︎」



「…え、まさか知らなかったの?」



「うん。朝忙しくてそれどころじゃなかった…」




…でも、芽衣と同クラになれて嬉しい!
あたしにとって芽衣は親友だもん。





「…どうせ寝坊だろ」




その時、後ろから声が聞こえた。
振り向くと、そこには舜がいた。




「…って、舜!朝はヒドかったじゃん‼︎」



「は?なんで俺なんだよ」



「少しは待っててくれたっていいじゃーん」



「言っとくけどな、俺だって結構待ってやったんだぞ」



「…ほんとかなー」



「疑うなら、もう待ってやんねー」



「…えぇ⁉︎ご、ごめん‼︎嘘です‼︎」




あたしと舜はいつもこうなる。
話せばすぐに言い合いになる。
…でも、それがあたしにとっては楽しいんだけどね。
こんなこと、舜としか出来ないこと。



舜は特別…なのかな?