キョトンと私の言っている言葉の意味が分からないような仕草に胸がざわめき始める。

でも分からない意味が分からない。
今時幼稚園児でも理解できる。

「おい、記憶喪失とか言うんじゃないだろうな?」


心配そうな土方さんの声が頭に木霊して。


「いえ、そう言うんじゃないんです。現に私自己紹介しましたし…」
「じゃあ、何を悩んでるんですか?嘘はいけませんよ、斬ってしまいたくありませんから」

カチャン、と鞘から抜かれた手入れをされた剣。本物なのだろうか、そう思うままその剣の刃に手を伸ばして…







プツリ、じわり。







「おい!お前っ「相模さん?!!」