私は、ある
存在に気付いた。
優介の手を
ギュッと握って、
下を向いて
いる女の子。
優介は、
女の子のほうを見て
「わりっ
俺たちもう行くわ」
と言った。
その女の子が、
どういう存在かは
すぐに分かった。
行動からして、
彼女にしか
見えないけど
下を向いていた
女の子を見る
優介の表情は
見たことがないくらい
優しい顔を
していたから――…。
「私2組だから、
また教室来てねっ」
でも、私は負けない。
「わかった。じゃな」
やっと
会えたんだもん。
私は視聴覚室を
出ようとした
優介を呼び止めて
キスをした。

