「あの、俺まだ保健室がどこかわかんないんですけど。」 昨日の今日では、さすがに分からないのも無理はないな、と先生は言い、 「よし、じゃあ藍川!保健室まで連れてってやれ。」 いきなりあたしが指名されてしまった。 「えっ、どうしてあたしが?」 あたしは予想もしなかった指名に、びっくりして立ち上がってしまった。