「私、3年G組の織田陽菜ですっ!」
顔と名前を覚えてもらいたくて、先輩に向かって叫んだ
先輩は一瞬驚いた顔をしたけど、微笑んでくれた。
「知ってるよ」
え…知ってたんだ!羽藤健二
全身がかあっと燃えるように熱くなった
「羽藤先輩…」
「あ、俺のことも知ってたんだ」
先輩、また笑った!
こんなに笑う人だっけ
「なんで知ってるの?」
え!そりゃ、好きだから///
ななな、なんていえばいいの…!?
「ファンなだけですよっ!!」
あれ、私何言ってるんだろう…
「え?」
「いや、なんでもないです!ごめんなさいっ」
急いで逃げなきゃ…!
