「平助と総司を守ってやれなかったのはこの俺だ。だからお前は何も心配しなくていい」


そう彼は言った

悲しい声はいつまでも続く


もう、聞きたくないよ

強がらないでください


平助くんと沖田さんも苦しんでるけれど

その二人を守れなかった左之さんの心は誰よりも痛くて苦しいはず


悪いのはあなたじゃない

誰でもない


だから、一人で抱え込まないでください



「もう、いいんじゃないですか?」

「おまっ____ 」


私は彼の腕の中でくるっと振り返り

彼と向き合う形をとった


ほら、哀しい顔してる

さっきまでは見えなかったけど

その顔は一瞬、はっきり見えた


そして私は左之さんの顔を自分の胸に押し付けた