「んじゃ、今日は俺んとこ来い」


思いもしない言葉に勢い良くその声の方向に振り返ると


声の持ち主は不機嫌そうに眉をひそめて私を睨んだ


怖い怖い…

そんな目で見ないでくださいってば



「んだよ、不満か?」


さらに眉に力を込める土方さん

不満とかじゃなくて…ただなんというか

驚いただけ

もしかして…ツンデレ?


いや、そんなわけないか

土方さんが私にデレる意味がわからない

ていうかデレるはずがない



「お前に渡さなきゃならねえもんもあるしな」



そう言うと彼は立ち上がった

もうお開きなんだろう


一人スタスタ歩く土方さんを追いかけようと立ち上がった時だった