月明かりと薄桜 -誠の絆-


それはそれは怖いことで

平助くんたちは今にでも逃げ出しそうだった


沖田さんはというと…

相変わらずの表情で土方さんを見つめている



「てめえらあとでまとめて俺の部屋に来やがれ」

「そりゃないぜ土方さ」

「あ"ぁ?まだ言いたいことあるってのか」


土方さんは

新八さんに最後まで喋らせる気はないみたいだ


新八さんはそれから言い返すこともなく

平助くんたちと見合ってため息をついていた


そして再び土方さんが口を開いた

みんな一斉に唾を飲み込む



「とりあえず広間に集合だ」


それだけ言って彼は屯所内に入っていった

私は沖田さんのほうを見る

彼はそんな私に気づいたのかこちらを見て

またニッコリ微笑んだ


"行くよ"


その言葉を聞いて私達は歩き出した

平助くんたちも一緒に

広間へ向かったのだった