月明かりと薄桜 -誠の絆-


結局沖田さんは

おしるこ2杯とおだんご5本を

あっという間に平らげてしまった


私はおだんご一本だけ

注文するときにどれだけ不思議がられたか

"それだけでいいの?"って


あなたにはかないませんよ…




「ねえ凛ちゃん、ちょっと後ろ向いて」



なんだろう?

沖田さんは突然そう言って

私の肩を無理やり彼と反対方向に向かせた





すると彼は

私の髪の毛を触りだした

どこからからか櫛を取り出して。



「沖田さん?」

「動いたら斬るよ」




振り返ろうとすると

彼の恐ろしい言葉に制された

ちらっと見えたその瞳は笑っていて

冗談だったんだろうけど

彼の場合、冗談に聞こえない



たぶん、今私がここで走りだせば

高確率で後から斬られるだろう

"あ〜あ、斬っちゃった"

なんて笑って。