月明かりと薄桜 -誠の絆-



「僕は死にたくてたまらないのに…っ、君がいるから死ねないよ」



彼が少しでも

"生きる意味"

を見つけてくれたなら私はそれでいい

彼が生きてくれるならそれだけで十分



そして沖田さんは

自分の右手を桜の木にあてて

私の目を見つめた



「ねえ…約束しよう?」

「もちろん、いいですよ」



沖田さんと交わす二度目の約束は

とても儚くて

叶うことはないかもしれないけど

私は信じる


二人で交わした約束を

桜の木の下で交わした永遠の約束を



私は沖田さんの体をぎゅっと抱きしめた

今までは彼からだったけど

今日だけは甘えさせてくださいね…?



そして沖田さんは

自分の想いを私にくれた



「僕も君のことが大好きだよ」