月明かりと薄桜 -誠の絆-



「はぁ…っ、神崎くんは!いますか!」



ドタドタと廊下を勢い良く走る音が聞こえたと思ったら


それは山崎さんだった

はっと振り返ると血の気の引いた顔の彼がいた



沖田さんは…ダメだったの?



背中に隠した両手を見ると

もう、ほとんど形がなかった

うっすらと見え隠れしている状態




「沖田くんがあなたを呼んでます…!」

「沖田さんが…?」




山崎さんは私だけを呼んだ

土方さんも様子を見に行こうとしたけれど

山崎さんは


"二人だけにして"


そう沖田さんに言われたらしい

なんだか…嫌な予感がする…



早く、沖田さんのもとに行かなくちゃ