月明かりと薄桜 -誠の絆-



「はあっ…はぁっ…」



息をするのでさえ苦しいくらい走った

着物を着ているせいか

いつもより走りにくく

裾をたくしあげて走り続けた



そして暫く経つと

屯所の門が見えて帰るべき場所を見つけた



そして屯所についても私は足を止めることなく


土方さんらがいるであろう広間へ向かった




「誰かいますか…!」



人がいることを願って向かった広間

切れる息を必死にこらえて声を出し

辺りを見渡すと

やっぱりそこにはある人物がいた




「凛!何かあったのか!?」



いたのは土方さんだった

私の状況がおかしいのに気づいたのか

彼はぎょっとしたような顔をした


そして私を落ち着かせるように

私の背中をさすってくれた



すぅ_____

私は息を整えて島原でのことを話した