月明かりと薄桜 -誠の絆-



「大丈夫だから…!」

「どの顔が言うんですか!」



"大丈夫だから"


何が大丈夫なの!?

床に倒れこんだ沖田さんは…血を吐いた


真っ青な顔で

ゲホゲホと咳き込む彼

席をする度に血が吹き出していた

床には彼の赤い液が広がっていく


そして私の身体も_____



「なんでこんなときに…」



また両手が消えだした

今度は今まで以上に激しく

もはや形すらなくなりそうだ


私はそれが沖田さんと山崎さんにバレないよう


自分の背中に隠した



「沖田くんは僕が運びます…!君は早く屯所へ!」



山崎さんにそう言われ

私は落ち着こうと心がけた



ここは山崎さんに任せて

早く土方さん達に報告しないと…!



「沖田さんをお願いします!」



そう言って

私は島原を抜け出し

全速力で皆が待つ屯所へと向かった