月明かりと薄桜 -誠の絆-



「姉ちゃん!こっちにも酒くれよ!」



この男だらけの中では珍しく

男性にしては高めの声が掛かった

その声の持ち主は

真ん中あたりの席に座っていた



それだけでなく

私はその人物を見て

自分の目を疑った_____



だってそこにいたのは…




「蒼さん?」



甘味処の男の子

"サクラダアオイ"だったから



あの時とは違って袴を着ており

表情もあの弱々しさが消えていた

一人の男として堂々しているものの

どこか怪しげなオーラを漂わせている


なんで蒼さんがこんなところに?

私はこの状況を

まだ飲み込めずにいた